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 (5)漁業事情

  (A)漁業の実態

 シンガポールの漁業は、内水面および近海で比較的小規模に行われているに過ぎない。
 シンガポール漁船による水揚げ量は、国内消費量の25%程度を満たしているに過ぎず、87年には約89,000トンの魚を輸入している。
 漁民数は、87年現在で約1,200人(80年当時に比べ42%減)であり、漁業労働人口の不足もあって、国内漁船による漁獲量は伸び悩みの傾向が目立っている。

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 なお、シンガポールは、食用以外の観賞魚の養殖が盛んであり、貴重な外貨獲得源(86年の輸出は4,730万シンガポール・ドル)となっている。

  (B)漁業開発計画

 1969年2月、ジュロンの漁港と魚市場の開設後、シンガポール政府は、国連開発計画(特別基金)による援助を得て、チャンギに漁業訓練所を設立し、漁業従

 

 

 

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