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 1 都道府県名

滋賀県

 2 モデル地区名

堅田警察署管内地域安全活動パイロット地区

 3 重点となる活動項目

(1)新規防犯組織の結成

 ア 自転車盗防止モデル中学校の指定

 イ 堅田地区学習塾防犯対策連絡会

 ウ 志賀・堅田テレホンクラブ対策委員会

(2)地域安全連絡所研修会の開催

(3)有害環境浄化活動の推進

(4)JR各駅周辺における放置自転車の防犯診断並びに撤去活動の実施

 4 活動事例

 テレホンクラブ等営業に係る青少年の性的被害の増加が社会間題化しているなか、当モデル地区においては、有害環境浄化活動の一環として、地域安全連絡所指導員と少年補導貝が合同で公衆電話ボックス等に貼付されているピンクビラの撤去活動や、広報啓発活動に取組んできたところである。
 また、当県におけるテレクラ規制条例の制定に当たり、地域安全連絡所・防犯自治会を中心として、要望書の提出・署名活動等を積極的に行った結果、同条例が県議会で可決され、平成9年1月1日施行の運びとなった。
 ところが、条例施行を目前にした平成8年10月18日管内に突如ドライブスルー型テレホンクラブ「テレ王」が開店した。
 そこで、当モデル地区と地域安全連絡所が中心となり緊急対策会議を開催し、地域安全連絡所代表者、少年補導員、学校関係者等30名で構成する「志賀・堅田テレホンクラブ対策委員会」を結成して今後の対策を協議した。その結果、まず、志賀・堅田地域安全大会において「テレホンクラブ追放宣言」を採択した上、営業者に対し「テレホンクラブ撤退要望書」を郵送して早期撤退を要望した他、地域においては、地域安全連絡所責任者等が積極的にミニ集会を開催して

 テレホンクラブの危険性

 テレホンクラブを利用しない・させない運動

などの啓蒙啓発活動を実施した。
 なお、本活動は、テレホンクラブの早期撤退に向け、現在も地域住民が」体となって自主活動を推進中である。

 5 モデル地区活動の効果

(1)地域安全推進委員等に防犯に対する認識と地域住民の「自分達の街は自分達で守る」という自主的な地域安全意識の高まりがみられた。

(2)自治体をはじめ職域、ボランティア団体への安全活動に対する意識付けができた。

(3)モデル地区に指定されたことにより、地域安全推進委員の実質的な活動が推進され、組織全体の活性化が図られた。

 

 

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