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4 活動事例
「地域安全パイロット事業の推進」
平成8年度に地域安全活動パイロット地区に指定されたことにともない、かねてより活動していた民間ボランティアである防犯連絡員の活動の活性化を図ることを目的として、地域安全推進指導員、同指導員を中核に、地域安全モニターを各地域のリーダーとした防犯連絡員の再編成を試み、「地域の安全は地域住民が自らの手で確保する」をスローガンに、地域住民、関係機関、警察が一体となった活動を展開した。
活動の主なものとしては、前に述べたとおりであるが、組織の再編成を図り、活動の活発化を地域住民にアピールする意味からも
・春の地域安全運動期間中に「地域安全活動推進指導員」等の委嘱式
・全国地域安全運動の初日に「地域安全モニター」の委嘱式
を実施して、住民の自主防犯意識の高揚を図った。
その結果、旧来からの住民と同様に、研究学園都市建設により新たにつくば市に居住するようになった住民の中からも各種情報の提供がなされたり、積極的な防犯活動への参加といった意識の変化が見られた。これら民間ボランティアと共に、乗り物盗が多発していた吾妻地内のつくばセンター交通広場周辺における
◎ 違法駐輪車両の排除活動
◎ 自転車・オートバイ等に対する防犯診断及び防犯登録の推進
◎ 集団警らと防犯キャンペーンの実施
等を実施して啓蒙活動を推進した。
5 モデル地区活動の効果
地域安全推進指導員、同指導員が中核となって繁華街である吾妻地内のつくばセンター交通広場付近におけるひったくり、自転車盗、オートバイ盗等の発生が多発していたことから同地区に対するキャンペーン、防犯診断等の施策を特に重点的に展開した。
その結果、前年と比較して僅かであるが、同地区における犯罪の発生の抑止効果が認められる成果があった。
モデル地区活動の効果

 

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