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かつ、円滑に行えることを確認すること。
a)レーダーを動作状態として電源の切替えを数回行ってみる。この切替えが簡単に、(できれば一挙動)かつ、速やかに行えることを確認する。
b)このとき、動作中のレーダーの作動に異常の生じないことを確認する。
(24)二台以上の航海用レーダーを備え付けている場合には、相互干渉像が現れないことを確認する。〔4.2.1の(注)を参照のこと〕
もし、相互干渉像が強く現れるときには、相互干渉除去装置の取付けについて考慮する必要がある。
(25)二台以上の航海用レーダーに相互の切替え装置の取り付けられている場合には、切替えが速やかに、かつ、円滑に行え、更に一台の航海用レーダーが故障した場合でも、他方に影響を及ぼさないことを確認すること。
a)切替え装置を数回作動させ、切替えが円滑に、かつ、支障なく行われることを確認する。
b)一台のレーダーの、例えば空中線ヒューズ等を抜いて故障状態を作り、これが他方のレーダーに影響を及ぼさないことを確認し、更に、切替え装置を切り替えて、他方のレーダーで同じような故障状態を作り、いずれの場合でも一台のレーダーの故障が他方に影響を及ぼさないことを確認する。
4・9・4 付加装置
レーダーに各種の付加装置が取り付けられている場合には、それぞれの取扱説明書、技術資料に基づいて点検する。
以下に各種付加装置の動作確認要領を簡単に述べる。
(1)相互干渉除去装置
自船に同一周波数帯のレーダーが二台装備されている場合には、二台を同時に動作させて各装置の映像を観測し、各距離レンジについて干渉像が除去されていることを確認する。
干渉がある場合には、第二装置の送信パルスの繰り返し周期を微調整してその効果を確認する。
(2)レーダー干渉除去装置(デフルータ)
他船からのレーダー干渉像を観測しながらデフルータ調整つまみを操作して、干渉像が減衰し、除去されることを確認する。
(3)空中線凍結(着氷)防止装置
空中線の放射部やペデスタル部に設置されているヒーター用の温度センサ

 

 

 

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