日本財団 図書館


 

076-1.gif

注:変圧器のインピーダンス試験については、NK規則には規定されていない。
〔説明〕
(1) 変圧器の用途、絶縁の種類などについて
(a) 変圧器は、照明、信号灯、通信、航海計器装置などの電源として使用される。
(b) 変圧器の絶縁の種類は、H種を使用している例もあるが、普通B種が用いられる。
(c) 変圧器の力率は、通常100%としている。
(2) 給電回路に使用する変圧器の容量と台数は、そのうち1台が使用できなくなっても、重要な負荷に支障なく給電できるものとすることが望ましい。
変圧器の結線
結線は、単相変圧器3台を△−△結線で使用し、1台故障のとき、V−Vとして重要負
荷に供給する方法が普通行なわれている。この場合の容量は、変圧器△結線容量の58%となる。
なお、据付け寸法を節約するため、単相変圧器3台を一まとめにしたものもある。
(3) 変圧器は、油入式及び乾式(空気冷却)とする。
変圧器の形式について
変圧器の形式は、設備規程第205条により、居住区は乾式とすることが定められている。その他の場所で、たとえば機関室などは、油人式でもよいが、傾斜、振動、衝撃、保守などの面から考えると、船舶用としては、乾式自冷形とすることが好ましい。
(4) 油入変圧器は、動揺、傾斜、振動、衝撃などに対し、油が流出するおそれのない構造のものとする。
2.4.6 配電盤及び配電器具
注:JEM1288(船用交流配電盤)を参照すること。
(1) 構造反び性能
(a) 配電盤の構造及び性能については、設備規程第213条から第221条まで、及び第223条から
第225条までの規定による。
(構造)
第213条 配電盤の盤材料は、非吸湿性のものであり、かつ、難燃性のものでなければならない。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION