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2.3 配電装置

2.3.1 配電方式
(1)標準配電電圧及び周波数
配電電圧は表5に示すものを標準とする。

表5 配電電圧の標準

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標準周波数は60Hzであるが、国によっては50Hzが採用されている。
一般に船内電源としては動力用は440V、電灯用は100Vを採用しているが、これに対する発電機の定格電圧は450V又は445Vとし、船の大きさによって決定する。
100Vは変圧器によって降圧されるが、変圧器二次側の電圧は、一次側のタップ(JEMでは450V,445V,440V)を切換えることにより調整出来る。
外国船においては、その国の陸上配電電圧を基に決められているので、上記のほか、欧州系では動力用380V、米国系では電灯用120Vなど異なった電圧が採用される場合がある。
欧州系では三相4線式が採用される場合があり、動力用は380Vとし、電灯用は変圧器を使用しないで中性線電圧を使用するので220Vとなる。この場合、一般には50Hzの周波数が採用されている。
(2)配電方式
配電方式はその系統の使命と重要度ならびに経済性を重視し、次の諸点に留意して選定しなければならない。
(a)給電の持続が連続的であり、信頼度が高いこと。
(b)安全であること。
(c)操作が簡単容易であること。
(d)電路の故障時、他の健全な回路に悪影響を及ぼさずに、ただちに、故障回路を分離でき

 

 

 

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