日本財団 図書館


 

2・13・7 風向、風速計
風向、風速計は、一般的に図13・1のような飛行機形が使われ、風速はプロペラの回転によって磁石発電機を駆動させて風速に比例した電圧を発生し、電圧計で瞬間風速値を直読し、風向は垂直尾翼と導体の回転角をシンクロ発信器に与え、受信器に伝達する。

173-1.gif

図13・1 プロペラ式風向、風速計構成図

 

2・13・8測深機及ぴ魚群探知機
測深用計器の代表的なものとしては、ケルビン式測深機、音響測深機、魚群探知機等がある。
(1)ケルビン式測深機
この機械は鋼索の尖端にケミカルチューブというガラスの検深管を取付け、これを鉛の重りと共に海中に除し、水圧作用によりケミカルチューブ内に浸入した海水が、その内壁の塗布材(クロム酸銀)を変色させる程度によって深さを判定するものである。鋼索の巻き揚げには電動機がよく使われる。
(2)音響測深機と魚群探知機
音響測深機は船底に装備した送受波器から海底に向って超音波のパルスを発射し、海底に当って反射して返って来るまでの時間と、海水中の超音波の伝播速度(1500m/秒)から水深を求めるものである。また、海底までの途中に魚群がいると、これらの反射作用もあるが、魚群のような弱い反射体の探知を目的とした超音波装置を魚群探知機といい、漁船用とし

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION