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リー式とプラート式(アンシュッツ式の改良形)がある。
2・13・2 オートパイロット
船が定められた針路で航行するとき、外乱によって命令針路からはずれると、かじをとって船首を命令針路に戻すようにするものにオートパイロットがある。この代表的なものには、ジャイロコンパス式オートパイロット、マグネットコンパス式オートパイロット等がある。
2・13・3 コースレコーダ
コースレコーダはペンレコーダの一種で、マスタコンパスから伝達された方位信号により時々刻々の船の針路を記録紙の上に記録するものである。
2・13・4 航跡目画器
航跡自画器は航行する船の時々刻々の速度信号と方位信号又は船位信号を受けて、航跡を自動的連続的に記録紙上に記録するものである。
2・13・5 回頭角速度計
ターンレートインジケータとも称するもので、操船の際に船の回頭運動を把握し易くするために、使用される計器で、主として巨大船で使用される。マスターコンパスからの船首方位同期信号を処理して、船首方位の変化速度に比例した信号に変換し、指示器に回頭角速度として表示する。代表的な形式の指示器の例では、1分当り3°の刻みで1分当り60°(1°/秒)の回頭角速度まで目盛表示されている。
2・13・6 ログ
船舶の速度又は航程を測る機械をログと総称するが、代表的なものとして、えい航ログ、圧力ログ、電磁ログ、ドップラログなどがある。これらの内、電磁ログは電磁流量計の原理を応用した対水速度計で、検出部の機構が他のものよりも簡単で、かつ、指示精度が低速でも安定しているので広く一般に使用されている。ドップラログは一般に450KHz付近の超音波を船底から船の前方斜め下向きに発射し、海底からの反射による受信波が船の移動速度に伴って含有する送信周波数からのずれ周波数即ちドップラ偏位周波数を検出し、これが船速に比例する関係を利用して計測するようにした対地速度計である。通常のドップラログは対地速度計測限度の深度を超えると水塊からの反射をとらえるように切り替えるので、大洋航行中は対水速度計としても使用できる。

 

 

 

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