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開閉、監視、制御及び保護を行なう配電盤であり主発電機系統が事故のためこれに依存できぬときに重要負荷に給電する。
発電機エンジンの自動始動装置、船内蓄電池の充電装置ならびに主・非常用配電盤の電源母線切換装置を組込むことが多い。
(3)補助配電盤
補助配電盤とは補助発電機から船内所定の電気設備に給電する配電盤をいう。まれに主配電盤もしくは非常配電盤と負荷の中間にある配電盤を指していうこともある。制御盤が別置される場合はそれも含めて呼称する。その他船舶では蓄電池充放電盤、通信配電盤、試験配電盤、集合始動器盤などがある。
2・2・2 形状(図2・28参照)
(1)垂直自立形配電盤
船用配電盤の基本の形で最も多く採用される。ただし、小型船では装備場所の関係で壁掛形とするものもある。
(2)ベンチ形配電盤
同期盤のみをベンチ形とし、他は垂直自立形とするのが最も一般的である。
(3)デスク形配電盤
主として制御用で垂直自立形配電盤と組合せ分離形として用いることが多い。
(4)コントロールデスク盤
主として監視、制御に用いられ自動化された船舶に用いられる。

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図2・28 各種制御盤の形状

 

2・2・3 保護構造
盤表面における充電部の状態により次の二種類がある。
(1)ライブフロント形

 

 

 

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