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る。

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(8・18)式及び(8・19)式からわかるように計器の損失が多少負荷電力に影響する。したがって、計器の損失電力が負荷電力に比べて非常に小さいときには、実用上は電圧計の読みVと電流計の読みIの相乗積P=VI〔W〕でさしつかえないが、そうでなければV2/γνとI2γaと比べて損失の少ない計器を負荷側に接続した方がよい。
〔例題〕
電圧計及び電流計を用いて直流電力を測定する場合に、回路の電圧約100〔V〕、電流約1〔A〕であるとき、計器の損失に対する補正を行わないで測定の誤差を小にするには、図8−31(a)(b)のいずれの接続法を選べばよいか。ただし、電圧計の抵抗は10,000〔Ω〕、電流計の抵抗は2〔Ω〕とする。

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8・13・7単相交流電力・力率の測定
単相の指示電力計を用いて、交流電圧を測定することが最も簡単な方法であるが、この計器の持ち合わせがないときには次の方法による。
(1)3電圧計法による電力と力率の測定
交流電圧計3個を用意し、かつ、抵抗R〔Ω〕を負荷に直列に接続し、図8−32のように電圧計V1、V2、V3を接続する。
AB、BC、CA間の電圧の実効値をそれぞれV1、V2、V3として負荷電流の実効値をIとすれば、図8−33のベクトル図によって、

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