日本財団 図書館


 

図8・28(a)はRの抵抗が大きい場合に適した接続法で、図8・28(b)はRの抵抗が小さい場合に適した接続法である。
(c)ホイートストンブリッジ法

157-1.gif

図8・29

図8・29のような電気回路を作って、被測定抵抗X〔Ω〕の抵抗を測定するもので、これは、中抵抗測定には精密な測定法である。これが、ホイートストンブリッジ法といわれる所以は、1833年イギリスのS・H・Christieがこの回路を考案し、その後イギリスのC・Wheatstoneが1843年に通信回路の電気抵抗に応用したことから、その名前をとってホイートストンブリッジといっている。
測定方法は既知抵抗a、b、rとし被測定抵抗Xを図8・29の所に挿入し、適当な電源E〔V〕を加え、S1及びS2スイッチを入れる。そして検流計G(微小電流の検出する鋭敏な測定器)の指針が零の位置になるように調整用抵抗rを細かく調整する。このようにすれば

157-2.gif

が成り立つ。この式により未知の抵抗X〔Ω〕を知ることができる。
注意事項
電池のスイッチS1を閉じた後に検流計のスイッチS2を閉じること。また、影響を避けるために電流の方向を換えて2度測定し、その平均を求める方がよい。
(2)絶縁抵抗測定
船舶の電気機器、ケーブル等の絶縁抵抗を直接みとるのに絶縁抵抗測定器(メガと称す。)使用する。これは、オーム×106=メグオーム〔MΩ〕を測定するから、メガという。
これは、携帯用で電源は手回し発電機を使用し、測定器内に内臓し、図8・30のような結線を示している。
今、手回し発電機を回わすと一定電圧Eが保てるようになっている。そしてAコイル及びBコイルにそれぞれi1 i2の電流が流れる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION