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即ち、△−△結線の変圧器のうち1台除いてV結線にすれば出力が約58〔%〕になることに注意することが必要である。
〔例題〕
2〔kVA〕単相変圧器3台を△−△結線として、負荷に5.16(kVA)の電力を給電中、1台が焼損したためこれを除いたとき、残り2台の変圧器の過負荷は何(%)になるか。

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7・10・3 三相回路の皮相電力と無効電力
単相回路の場合と同様に、三相回路についても三相皮相電力と三相無効電力とが定義されている。
これらを次のとおり示す。

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三相無効電力に対して(7・91)及び(7・93)式から、

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ここで、θは位相角で、VlIlはいずれも実効値の線間電圧、線電流を示す。
なお、単相回路と同様に次の関係式がある。

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7・10・4 交流の電力量
直流における電力量については5・5で述べたが、交流の場合も単相、三相何れを問わず直流の場合と同様である。

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ここで、θは位相角、E及びIはそれぞれ電圧、電流の実効値、V2及びI2はそれぞれ線間電圧(実効値)、線電流(実効値)、tは時間〔S〕、実際面では、電力量を表すにはワット時〔記号Wh〕、キロワット時(記号kWh)を用いている。

 

 

 

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