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図7・22

図7・22(a)のように、2・7・2に述べた自己インダクタンス(L)を接続した回路に交流電流i=√2Isinωt〔A〕を流せば、Lを貫く磁束が絶えず変化し、逆起電力eL。〔V〕が生じる。この逆起電力eLはiよりも位相がπ/2〔rad〕遅れていて、その実効値をEL〔V〕とすれば

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ところが、Lに加える電圧νはlLを打ち消して、iを流さなくてはならないから、その位相はeLよりもπ〔rad〕すなわちiよりもπ/2〔rad〕進む必要があるので、その実効値をV〔V〕とすれば、

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それ故に、電流{は図7・21(c)に示したように、電圧vよりπ/2(=90°)だけ位相が遅れることになる。
そこで、周波数をf〔Hz〕とすれば、実効値IとVとの間には、次の関係がある。

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上式中の2πfL=ωLは交流電流を妨げる性質があって、これを誘導リアクタンスと称し、XLの量記号で表し、その単位はオーム(単位記号Ω)を用いる。
(7・29)式の複素数表示

 

 

 

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