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端子から(+)端子に移動したことによる。電流はその逆に(+)端子から(-)端子に流れる。
このように銅やその他の金属のように自由電子を多くもった物体を導体という。

 

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図1.6

 

この場合自由電子は導体表面が陽イオンの正電荷のため、一歩も銅線外部に飛び出すことはできない。これを強いて導体外へ飛び出させるためには、これに、相当する強いエネルギーを外部から与えればよい。この現象を電子放出という。
また、金属は熱して自由電子が熱エネルギーをうけて、金属表面から飛び出す現象を熱電子放出といい、この電子を熱電子という。真空管はこれを利用したものである。次に導体表面に光をあてて、電子放出を起さす現象を光電子放出といい、このように表面から放出する電子を光電子といい光電管はこれを利用したものである。
以上述べたように、電子の移動によって電気伝導が行われるが、その速度は、通常考えられるように電子というまりが投げられたとき、目的地に達するまである時間が経過して、それにつれて電流が流れるということではない。
図1・7で示すように1位置の電子が1’位置に移動するとき、同時に2位置の電子が2’位置に移動するのであって、1位置から2位置へ移動するのではない。すなわち1位置の移動は極めて速かに他位置の移動に波及することである。その速度は導体が大気中であれば、光速C=3×108〔m〕に等しい。このように導体の自由電子は移動しやすい。

 

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図1・7

 

1・5・3不導体
不導体は絶縁物ともいい、殆んど電流が流れないものである。これは完全なる真空の場合のように、電子及びイオンが全く存在しないか、又は電子及びイオンが存在しても本来の位置に閉じこめられて、その運動が制限されているためといわれている。しかし、強い電界が作用すれば、この位置はくずれ、変位を起こす電気現象が行われて1・3で述べたようなクーロンの法則が絶縁物の間で成り立つ、絶縁物をこのようにみる場合、これを誘電体と名づける。
絶縁物には電圧を加えても殆んど前に述べたように電流は流れないが、電圧上昇

 

 

 

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