日本財団 図書館


 (6)ケーブル導体を直接引張る場合は7 kg/mm2 、がい装をグリップで引張る場合は21kg/mm2 以下の引張力とすること。

 (7)ケーブルは、所定の屈曲限度以上に曲げたり、ねじったりしないこと。

 (8)ケーブルは、原則として、高温管(蒸気管、排気管等)保温外被から200mm以上離すこと。

 (9)導体最高許容温度が異なる絶縁材料のケーブルは一緒に束ねないこと。

 (10)2回路の給電線(例、航海灯表示器への電線、かじ取機用電動機)を必要とするとき、これらのケーブルはできるかぎり離れた場所に布設すること。

 (11)ケーブルは、やむを得ず通過する場合を場合を除いて、防熱材の中を配線しないこと。

 (12)ケーブルの積重ねは、原則として、2層までとし、総積重ね高さは、50mm以下とする。

4.5.2 ケーブル布設前準備

 (1)ケーブル長の計測

  ケーブルの長さを計測する方法には、現場実測による方法と図面上により計測する方法の二つがあり、前者は小型船やケーブル長の短い場合に適しており、後者は、大形船やケーブル長が長く、しかも本数が多い場合に適している。いずれの場合も、ケーブル長の計測は、出来る限り、より正確に行なう必要があり、精度としては、現場実測の方が高いが、大形船を建造している造船所では、一般に図面上による方法で行なわれている。そこでこのケーブル長を、図面上により計測する方法の一例を下図に示す。

 

 

前ページ    目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION