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第3章 訪問調査の概要

訪問の順序は第1章で述べた通りである。ここでは日程順とは別に国別に訪問時の質疑を中心に調査応答の概要を述べる。また、質疑は書簡による事前調査を中心にしていることから、前章で触れた質問への回答も併せてここにまとめる。

3−1. 米国

3−1−1. 米国コーストガード
米国コーストガード(USCG)は、その住所からワシントンDCの南西部に位置すると考えられたが、ホワイトハウスから南東方向的4km、国会議事堂からほぼ真南約3.5kmの、ポトマック河畔の近くにある。中心部からコーストガードの庁舎まで、タクシーで思いの外時間を要する。正確に測ったものではないが、少なくとも10分程度とは行かない。庁舎は予想に反して所謂米国的でなく、日本によくある鉄筋の簡素な建物であった。
本事業が始まった当初、USCGに対して日本の他の組織から問い合わせ中であったため、当協会からはUSCGに対して質問することを見合わせることとした。平成8年9月に他団体の調査も一段落したとのことから、9月11日に質問書を発送した。
書面により質問しても、通常回答は期待薄いとの意見もあったが、その回答は、10月10日付で(社)日本船舶品質管理協会あて郵送されていた。ただ、出発の21日(月)までには届いでなく、訪問当日に渡された回答を通訳がその場で要約し、それに基づき質疑をすることとなった、限られた時間内でのこのような質疑であったが、円滑にすすめることができたのは、通訳の強い責任感と優れた能力、そして先方の誠意によるものであった。
面会時間は9:00〜10:00の予定であったが、1時間以上予定時間を越え、当日示せなかった組織図は別の部署から帰国後に郵送されており、USCG職員の律義さに敬服するものであった。
質疑は、質問書への回答に沿い行ったので以下、質問への書面による回答、質疑の順で記載する。
訪問日時:1996年10月30日(水)9:00〜11:30(予定は9:00〜10:00)
場所:ワシントンDC、USCG本部
Commandant
U.S. Coast Guard
2100,2nd St. S.W. Room 1210
Washington D.C. 20593-0001
United States of America

 

 

 

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