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まえがき

近年、自由通商の拡大のもと、安価で良質の製品を求めて、世界の貿易量は増大しており、それに伴い人々の生活も日々豊かになってきたが、一方では安全性や環境問題への配慮が一層要求され、また、世界各国の国内基準に対しては貿易不均衡の一因との観点から、所謂“貿易摩擦”としての問題提起も生じている。
世界の海を移動する船舶の製造関係者にとっては、これらの問題はもともと身近な関心事であり、さらに今後海外企業とのOEM(相手先商標製造)による生産形態等の増大も予想され、国内外の検査、法制度に関する理解が必要になって来ている。
当協会は、平成2年度から船用品の「品質管理体制」、「製造物責任」とそれぞれ重点を変えながら海外における船用品製造者の検査と品質管理にかかわる状況を調査してきた。本報告書は、昨年度から3カ年計画で始めた「海外における船用機器等の検査制度調査」の第2年度として、昨年度の西欧諸国に続き、アメリカ、カナダ、パナマ3カ国の検査制度等について調査した結果をとりまとめたものである。

 

 

 

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