日本財団 図書館


 

(2)低速逆転機つき機関について
?軸系の「若干の変更」範囲
新しい軸系が従来の軸系を変更した場合にあっても、その計算共振回転数/定格回転数(MCR)の値が60%〜80%に該当する場合には、新しい軸系は、従来の同一母集団のデータの一部と考えられるので、ねじり振動の共振回転数、ピーク応力値は従来の実績すなわち、次の?と?により推定することができ、変更による影響は小さいと推定される。
(注)解析に用いた計算共振回転数/定格回転数(MCR)1の標本データを図4.12に示す。
?ねじり共振回転数の計測値の推定計算共振回転数/定格回転(MCR)の値が、60〜80%の範囲内にある場合の計測共振回転数は、4.6.2(2)?項の考察から次の範囲内と推定される。
0.96×計算共振回転数≦計測共振回転数≦1.04×計算共振回転数
注:係数0.96または1.04は解析資料から、4.6.2(2)?項の方法により求めた、信頼度95%の母平均推定値に標本データの標準偏差の2倍を加算または引き算し、小数点3桁目を四捨五入で整理した値である。
?ピーク応力の計測値の推定
計測ピーク応力を最も大きく推定した場合の値は、計算応力値に1.58倍した値以下と推定される。
計測推定応力値≦1.58×計算応力値
ただし、係数1.58は解析資料中の「実測応力値/計算応力値」から求めた、信頼度95%の母平均推定上限値に、標本データ標準偏差の2倍を加算した値(表4.10参照)当然ながら得られた計測推定値と許容値fcとの関係を吟味しておく必要がある。

 

(3)中速弾性継手つき機関について
下記???を適用するにあたり、次のことに注意する必要がある。
すなわち、ここで推定するモードは、近似的に機関単体モードと見なせるクランクモードのみであり、ゴム継手や軸の応力が大きくなる振動モードについては適用を除外する。
?軸系の「若干の変更」範囲
新しい軸系が従来の軸系を変更した場合にあっても、その計算共振回転数/定格回転数(MCR)の値が75%〜105%に該当する限りにおいては、新しい軸系は従来の同一母集団のデータの一部と考えられるので、ねじり振動の共振回転数、ピーク応力値は従来の実績すなわち、次の?と?により推定することができ、変更による影響は小さいと推定される。
(注)解析に用いた計算共振回転数/定格回転数(MCR)の標本データを図4.17に示す。
?ねじり共振回転数の計測値の推定
計算共振回転数/定格回転(MCR)の値が、75〜105%の範囲内にある場合の計測共振回転数は、4.6.3(2)?項の考察から次の範囲内と推定される。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION