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〔電気、電子、高周波計測〕

 

1. 指示電気計器

(1)可動コイル型(永久磁石可動コイル型)
可動コイルの巻数N、幅b、高さh、磁東密度B、流れる電流Iとすると駆動トルクτdは

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となる。制御トルクτcはコイルの回転角に比例するので、τc=kθ(kは定数)となり、この両者がつり合ったところでコイルは静止するから

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となる。ふれ角θはIに比例し、目盛りは等分目盛りとなる。
この計器に固有振動数よりはるかに高い周波数の交流分を含む脈流が流れたときは、指示はその脈流の平均値となる。
感度を上げるためには巻線を増やさねばならないが、そのときは内部抵抗が大きくなる。

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(2)電流力計型
可動コイル型の永久磁石部分に電磁石(固定コイル)を用い、被測定電流を可動コイルと固定コイルの両者に流すことにより、電流の2乗に比例した駆動トルクを得る。
固定コイルに電圧に比例した電流を流し、可動コイルに負荷電流を流すことにより、消費電力の測定が出来る。交流の測定では実効値を指示する。

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