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(IV) セロファンを積層した樹脂の上に覆せガラス棒でセロファン上からしごき、積層内部の気泡および余分の樹脂を押し出し、再び気泡が入らないようにセロファンの端を粘着テープで密封しておく。

(V) 硬化後サンドペーパーをかけて表面を平にする。

(VI) 美観を必要とする場合は、さらに前頁(ロ)に準じてゲルコート層を作り仕上げる。

(7)自動離脱装置の修理 

 自動離脱装置の作動不良、または腐食発錆の甚しいものは新品と交換する。修理はメーカーのみで行ない、S.Sでは主に外観上の手入れのみを行うこと。(3.(3)に単ずる)
 又、製造後8年以上経過しているものは、新替することが好ましい。

(8)架台の修理

 救命いかだが緊急の際、迅速、確実に性能を発揮するには、常に架台の性能が維持されていることが極めて大切である。本船からいかだを取り外し作業する時、積付の状態の不具合箇所を記録しておき、再積付時には、良好を状態であるための措置を行なう。

(a)架台(アイボルトを含む)の発錆・材質の衰耗、可動部の固着が軽微なものはS.Sで、著しいものは船主に進言し改修または新替すること。

(b)固縛ワイヤー、ワイヤクリップ、ターンバックル、シャックル等の部品で破損・発錆・腐蝕・衰耗等を認め、次回整備時まで耐え得ないと思えるものは新替すること。

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