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(ホ)直線状の裂け傷で長さが30cm以上あるパネル。

(ヘ)1パネルに100cm2以上のパッチが3個以上のもの又は合計パッチ面積が750cm2以上である場合。

(ト)全面的にもれの生じているパネル。

(g)修理終了後20時間以上放Oし、改めて漏洩試験を行うこと。

(h)修理年月日、パッチの大きさ、修理個所数、漏洩試験結果、修理責任者名を記録に止めておくこと。

(2)格納袋、艤製品袋、天幕、救命索、ボンベ保持帯

格納袋、天幕・ボンべ保持帯の修理は貼り合せ加工とミシン加工とが入り組んでいるが、貼り合せ加工は、前項気室の修理方法に準じて行えばよい。

(a)気密を要しない貼り合せの場合は裏貼り、二重貼り等の補強は必要ない。また相当大規模の修理までS・Sで行うことが出来る。

(b)ゴム張りしてない布面を貼るときは予め糊を塗って糊層を形成てから接着すること。

(c)前項による修理は、10時間経過後目視ではがれ、ボイド等を確かめ、異状がなければ使用して差支えない。

(d)ミシン加工は所定の材質、太さの縫糸を用い、それに適したミツン針で縫うこと。また縫始めと縫終りは必ず返し縫とほつれ止めをすること。

(e)ひも類の痛んだものは、適宜同一の新品と交換する。

(f)合成繊維索の場合端末は熔融して丸く固めるか糊で固める。天然繊維の場合はセルブするか糊で固める。

(g)ボンベ保持帯の帯布切れ、縫目切れは、新しい部品に貼り替える。

(3)ガス充気装置、その他金属類の手入れ

 点検によって発見された変形、発錆、ネジの嵌合不良、破損、パッキング等の劣化、汚れ、こすれ、表示の不鮮明等の損傷に対し発生原因を推定し、原因によっては影響が周囲に及んでいるものがあるから注意する必要がある。特に充気装置は修理後、必らず性能を確認すること。

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