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(ロ)次に不還弁座に対し、ボンベを直角に支えながらカット装置部のネジに袋ナットを手まわして正しくねじ込む。最後に弁座にスパナー(要すれば専用スパナー)をかけ、動かぬように固定して、袋ナットをトルクレンチで締付ける。締過ぎぬよう注意すること。この場合パッキング使用のものと、使用しないものとがあるから注意すること。

(ハ)締め終ったらボンベを僅かに動かしてみて不還弁座、連結金具、カット装置部が一体になっているかを確認する。

(ニ)排気状態でボンベを保持帯に取付ける場合は、ボンベを保持帯の中心線上に置き、不還弁座と保持帯との間に、ひきつれやたるみのないようにする。

(ホ)ボンベをボンベ保持帯で包み、保持ひもを十分に締める。投下した時、保時ひもがゆるいとボンベが動き、不退弁保持帯等を破損する原因となるから注意すること

(ヘ)ボンベサックの開口部でカット装置部付近を保護するように包み、ボンベサックの口を締める。

(ト)作動索は誤作動を避けるため、格納袋あるいはコンテナに収めるまで自動索に取付けず、先端をループに巻いておくこと。

2−8 折りたたみ、格納

(1)準備

各部ごとの点検、整備、組立の終ったいかだは次の手順で格納準備をし、折たたみ格納する。
 なお、もやい網及び自動索はいかだより長さの異なるものがあるから付けちがいのないように注意すること。このもやい網及び自動索の長さはコンテナに貼布するラべルに表示することになっているので、長さを確認しておく必要がある。

(a)いかだの排気気室の排気が不十分だと格納できなくなるから完全に排気すること。

(b)各部品の再点検

(イ)いかだ外面及び索類の乾燥状態を確かめる。特に索類は乾燥しにくいから良く確かめる。

(ロ)補助空気弁が全部(乙種では表裏にある)完全に閉鎖されているが確認すること。第一種、第二種甲種安全弁付いかだは塞栓が、安全弁口から取り外され、ひもで連絡されていること。

(ハ)充気装置、天幕、索類を始めとし必要部品、艤製品が正しい位置に正しく組込まれているかを再確認する。

(ニ)乙種いかだの天幕は天幕の出入口といかだの昇り口とが一致するように取付け、また縛り方は暗夜凍結の際でも天幕の裾を判別して間違いなく展張できるように収めること。

(ホ)指示、表示が完全明瞭であるか再チェックすること。

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