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(c)床気室等の接合部の荷重試験。(製造後8年以上経過したいかだのみ)

(イ)主気室の内圧が130mmHg(1,768mmAq)であることを確認し、床気室の内圧を設計内圧の3分の1に調整する。

(ロ)深さ50cm以上の水面にいかだを浮かせる。

(ハ)床上に定員(1人当り75kg)及びガスボンベ、艤製品の合計重量の1.25倍に相当する荷重を均等にかける。
 但し、荷重を張水によりかける場合は清水によること。

(ニ)上下主気室、床気室、天幕布(除・乙種)の接合部およびその周辺を手もち灯等で照射し、目視及び手触でずれ、はがれ等の有無を全内周について調べ、ずれ、はがれ等の発生している個所はマーキングしておくこと。

(ホ)床上の荷重を取り除いたのち、上下主気室、床気室(除・乙種)の接合部等を、内外から目視及び手触で、ずれ、はがれ等の有無を調べ、ずれ、はがれ等が指先で容易に拡大できるものは不合格廃却とする。
 指先で拡大し難いものは乾燥後、修理基準に照らして修理する。

(d) 進水装口用いかだの荷重試験
 定期検査、第1種中間検査(ただし旅客船にあっては奇数回目の第1種中間検査時を除く)において実施する。
 ただし、製造後8年以上を経過したものについては、前記のほか、国際航海に従事する旅客船にあっては奇数回目の第1種中間検査、その他の船舶にあっては第2種中間検査においても実施する。

(イ)主気室の内圧はボンベー作動によるか、または安全弁が開放するまで充気して行うこと、なおボンベー作動以外の方法で充気する場合は隔膜により内外気室に分離されているタイプは均等の内圧にする。

(ロ)床気室上に(1人当り75kg)およびガスボンベ、艤製品の合計重量の1.1倍に相当する荷重を均等にかける

(ハ)いかだ吊索をホイストまたはチェンブロックにて5分間吊り上げる。いかだ全体が床面から完全に離れていること。

(ホ)天幕布、主気室、床気室の接合部およびその周辺を手もち灯等で照射し目視および手触で、ずれはがれ等の有無を全内周について調べる。

(ヘ)床上の荷重を取り除いたのち天幕布、主気室、床気室の接合部分等を内外から目視および手触てずれ、はがれ等の有無を調べる。

(ト)吊索は損傷等がなく今後の使用に充分耐え得る強度を保持しているか調べる。

(3)主気室(天幕支柱気室を含む)の試験

 前記の点検・試験を終えて異状のないもの及び主気室等の修理を終って20時間以上経過したものは補助空気弁にマノメータを取り付けて試験を行なう。

(a)予備試験2kg/cm2以上の圧力の空気をガス充気口から送気し、不運弁を作動させ、徐々に主気室内圧は約

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