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 各索長の基準は、各メーカー毎に若干異なるので、各社の「整備規程」により正しく行うこと。

(1)自動索の調整

(a)自動索の所要長さLはメーカーにより、また型式により異なるので整備規程に基づき、調整すること。ただし、積付位置が極めて低い場合は自動膨脹にさしつかえない長さとすること。又不足する場合は新品と替えること。(次に一例を示す)

(i)船舶の満載喫水棟からいかだ積載場所までに垂直距離-2mが積付高さの1/2以上の場合は積付高さの1/2の長さにすること。

(ii)船舶の満載喫水線からいかだ積載場所までに垂直距離-2mが積付高さの1/2未満の場合は満載喫水線からいかだ積載場所までの垂直距離-2mの長さにすること。

(注)

1. 積村高さとは船舶の最小航海喫水線からいかだ積載場所までの垂直距離である。

2. 自動索とナス環または自動索取付金具(架台)とを所要の長さに加算する。

(b〕自動索を切断調整した場合には、切断端面はホツレ止めを施し、調整後の長さをチェックリストに記録しておく。

(2)もやい綱の長さの確認

(a)もやい綱の長さは、次の基準に準じた長さであり、コンテナの表示および実長を確認する。不足の場合は新換えすること。

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(b)補助もやい綱(手動投下用)の長さは、メーカーによって異なるが自動索の長さに1.0m又は1.5mを標準として加えた長さであることを確認する。

(3)各索の点検

 各索の連結状順、損傷、破損、ホツレ、劣化等を点検し、異常の有無を調べる。また、ナス現等の金具が取り付けであるものは、発錆、腐蝕、損傷、劣化状態を調べ、次回点検時までの耐用度を確認する。

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