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一方1980年頃にはCAD(Conputer aided Design)が普及していったことがCAD/CAM(Conputer Aided Manufacturing)ブームをもたらし、設計〜生産一貫性の動きが出てきた。
ソフト面から見るとコンピュータ利用の発展に伴い生産管理システムのEDP化が進みMRP(Material Requirement Planning)を中心とするシステムへと発展してきた。
これらハード面とソフトへのコンピュータシステムの活用に伴い生産システムはFA(Factory automation)システムへと高度化されて来た。
FAシステムはロボット、NC機、無人搬送車、センサー、自動倉庫等各種装置とそれらを統合管理するコンピュータシステムにより構成される。
FAにおけるコンピュータシステムは階層別制御方式をとっている。
各階層におけるコンピュータの役割分担は扱い情報量と処理方式、使用する装置により異なるが、次のように考えることができる。
最上位のホストコンピュータは営業情報を基に設計(CAD)から生産計画、出荷までに必要なすべての基準情報を提供する。
中位の中央制御コンピュータ(FMS)は、ホストコンピュータから出された基準情報をもとに、各工程に必要な生産管理および加工情報を展開出力する。
最下位のプロセスコントローラは、設備と密着した設備制御監視の制御情報を提供する。
FAコンピュータの主要機能は主に生産管理機能である。それは以下のようなものである。
? 日程計画
? 準備段取管理
? 工程進度把握
? 工具管理
? 生産実績レポートの作成
? 在庫管理
? 品質管理
? 現場事務管理

 

5.3 検査管理

5.3.1 一般的な検査と認定物件の検査
(1) 検査の定義
検査という言葉は一般的によく使われており、実際にはいろいろな意味に用いられ混同されやすい。JISB8101品質管理用語では検査を次のように定義している。
「品物をなんらかの方法で測定した結果を、判定基準と比較し個々の品物の良・不良また

 

 

 

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