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5.2.9 倉庫管理
倉庫管理業務は、通常納品、検収が終了したのちの入庫から出庫までの期間に行われるが、その業務は材料、消耗品及び部品の入庫から出庫までの期間中における倉庫及び置場、並びに保管品の整理整頓、漏損、発錆、腐敗、紛失などの防止処置、あるいは保管中に発生した損傷等の異常処理、即ち保全である。
一般的心得としては、金属材料で錆または腐蝕のために品質が低下するおそれのあるものは、必ず屋内の乾燥した場所に保管するか、発錆防止のためグリースまたはオイルの塗布、その他適当な処置を行う。
塵挨などにより品質が低下するものは、箱または容器に入れて覆いをするなどの注意が必要である。また、保管する材料、部品は、容易に識別できるよう配慮する。
さらに、これらの処置を要求されるものは有効期限を明確にするとともに先入れ、先出しの管理を実施することが必要である。
保管中の異常は関係先に速やかに連絡し、単独で処理しがたいものは関係部門の助言を得ることが必要である。その際、併せて責任範囲を明確にしておく必要がある。

 

5.2.10 在庫量の管理
倉庫管理上最も必要なことは、適正在庫量をいかにうまく管理するかであり、最近は必要な部品、材料が必要に応じ、必要量を払出される在庫量の管理が強く要請されている。
生産管理のEDP化に伴いコンピュータによる在庫、出入庫管理が一般化しており、在庫の極少化が図られている。
(注) EDPとは
Electronic Data Processingの略語

 

5.2.11 生産管理システムの近代化
生産管理の基本は人、物、設備、情報といった要素をいかに効率良く活用し、運用するかということである。
生産の効率化をハード面から見ると、1965年代からNC(数値制御)工作機械が普及し、NC機械の導入に関して省力化という用語が普及した。
同じ頃、産業用ロボットの開発が進み、1970年〜1980年代にかけてロボットブームがおこった。そして生産現場の機械化は単にNC、MC(マシニング・センター)など単体機械れべるの省力化から、各工程間を自動搬送機で結んだFMS(フレキシブル生産システム)の導入が行われてきた。

 

 

 

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