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5.都市的にぎわいの創出

(1)都市的施設の立地誘導
松山港の周辺が国内外の物流だけでなく、見本市等を介してビジネスの場となり商流・人流が生まれていき、それが次第に太くなることにより一つの経済圏を形作り、さらに発展していくための鍵となる。
そのためには、物を運ぶための港から、ビジネスの集う港としていくことが必要であろう。西日本有数の見本市会場を有するアイテムえひめ、アイロットに加えて、新外貿コンテナターミナルが完成する外港地区には、物流事業関係者に加え、見本市や商談のためにバイヤーやビジネスマンが多数訪れる。商談・会議のスペースとして「アイテムえひめ」の活用に加えて、都市内賑わいを有したホテル等都市的施設も計画的に誘導していくことが望ましい。
(2)ウォーターフロントの整備
松山港の整備に広く県民の理解を得るためにも、開かれた港湾空間を整備する必要がある。
このため、松山港地区の港湾整備と周辺の都市整備を一体的に行い、関係者や県民にとってのアメニティ(快適性)を向上させていくとともに、地域固有の海・港にちなむ歴史文化資源と結びつき、「みなと」としての風情を醸し出し、松山圏住民の交流の場としていくことが求められる。

 

 

 

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