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1.港湾機能の充実

(1)港湾施設の充実

?.新外貿ふ頭の早期完成

コンテナ扱い数の増加にともなって手狭となりつつある第2ふ頭に代わって、外貿コンテナを取り扱う新外貿ふ頭の設置並びにターミナルの早期完成が必要である。

輸出貨物に比べて輸入貨物は一般に港湾地域に滞留する日数が長く、より広いヤードが必要と言われる。今後、輸入が増えていく時代を想定すると、こうしたことも視野に入れる必要がある。

?.第1・第2ふ頭の活用

現在、第1ふ頭は一般ふ頑として内航ではコンテナ並びに一般貨物を、外航では不定期貨物を扱っている。第2ふ頭は、コンテナ専用岸壁として用いている。

新外貿ふ頭完成後は、第2ふ頭を利用していた航路は所ふ頭に移ると想定されるが、第1ふ頭と合わせて一般貨物ふ頭として活用するほか、新外貿ふ頭を補完する役割を果たすこととする。

?.港湾アクセスの向上

松山港へのアクセス道路は、港湾に沿って南北に走る主要地方道伊予松山港線が骨格となり、それらと国道、県道、市道等が連結されている。コンテナを積載した大型トラック、物流拠点への集配送車などの交通を円滑に流していくために、道路整備が欠かせない。

40フィート海上コンテナの陸上輸送にかかる重量制限の緩和も予定されている。重量の関係から20フィートコンテナを用いてきた荷主が40フィートコンテナ使用にシフトすることも予想される。大型トラックがスムーズに行き来できる道路整備が欠かせない。

ことに、松山自動車道の松山インターチェンジまたは伊予インターチェンジと結ぶ、地域高規格道路伊予・松山港連絡道路、松山外環状線の整備が急がれる。

松山港のフェリー基地は高浜地区(松山観光港)にあり、市内中心部との間のアクセスのみならず、外港地区・空港とのアクセスも改善していくことが望ましい。

さらに、アイテムえひめや松山空港など、FAZ地域での旅客輸送の手段として、新交通システムの導入の構想もあり、これらとの整合性を確保していくことが必要である。

 

 

 

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