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第8章中核ポートとしての松山港のあり方

1.松山港の今後の位置づけ

松山港を取り巻く環境を整理し、松山港の位置付けを明確化する。
●交通環境における位置づけ
神戸港、北部九州港、あるいは釜山港など、国際ハブ港湾における航路網の充実とコンテナ貨物の集積が進んでいる状況にあって、松山港はいずれの港湾とも距離があり、港湾整備へのニーズは高い、松山港は既に、国内外に定期貨物航路を有し、これらを活用していくことにより、国内・国際物流が効率化される。
松山は太平洋新国土軸(構想)上に位置し、高速道路網・本州四国連絡橋が結節する重要な地点にある。長期的には四国と九州を結ぶ幹線交通軸となることが見込まれる。
●既存計画等における位置づけ
松山港地域はFAZ地域に指定され、国際交流基盤(アイテムえひめ)、国際物流ターミナル(アイロット)が完成し、これらと合わせて松山港における新外貿ふ頭の整備が進められている。
さらに、テクノポリス計画(注)、スーパー・テクノ・ゾーン(創造的経済発展基盤地域)計画(注)などにより、産業振興も平行して進められており、今後においても高付加価値製品の物流量拡大が見込まれる。
(注)テクノポリス計画
学術研究機能が集積し高度な都市機能を有する松山地域と、高い工業集積を有する新居浜・西条地域の6市6町を圏域とし、技術立県の中核拠点を目指す構想。当初計画の施設はほぼ完成し、ソフト面でも成果を得つつある。今後第2次の計画が進められる予定。
(注)スーパー・テクノ・ゾーン計画
西中・四国地域(愛媛、広島、山口、島根の4県)において、公設試験研究機関や情報関連施設など、拠点施設の整備を進め、地域において独自性・優位性のある技術を基盤とした活力ある産業を展開しようとする構想。これに基づき、さまざまな施設整備が進められている。

 

 

 

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