日本財団 図書館


 

2.アジア地域港湾の成長

(1)アジア地域の港湾整備
アジア地域の港湾整備は目覚しい。香港、シンガポール、高雄、釜山といった世界のベストテンに入る港湾はもちろんのこと、中国、フィリピン、タイ、インドネシア、マレーシア等、各国ともに産業インフラとしての港湾整備を精力的に進めており、基幹航路の誘致を目指している。コンテナ船の巨大化に伴い、世界の大手船社の共同運航の動きが急で、基幹航路の寄港地を絞り、他はフィーダー船でつなぐという動きになりつつある。地理的にハンディキャップを有し、ニーズを先取りしたインフラ整備を行えない港はフィーダーポートとしての扱いにとどまらざるを得ない。

073-1.gif

(2)松山港にとっての影響
今後におけるアジア地域のハブ港における機能強化により、コンテナ受け入れ能力が増強される。我が国の地方港にとっては新規航路開設の可能性の拡大などプラス効果が期待できる。
一時見られた釜山航路の開設は一段落したが、東南アジア諸国の経済発展にともなって輸出入の増大が見込めることもあいまって、アジア地域の港湾との間で定期コンテナ航路の開設をめざす動きがこれからも続くものとみられる。
松山港においては、既に有している釜山・台湾・中国航路との接続がより便利になってくることも期待でき、これを活かしていくことが望まれる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION