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2.他港における取り組み状況

近隣の他港湾における取り組み状況は次の通り。

内容
高知(高知新港) 高知県では「高知県TSL誘致促進期成会」を5月11日に発足している。高知県ではTSLの高知新港への就航可能性を調査している。輸送時間や運賃コストを検討しながら国内、国際ルートの可能性を調べている。
その結果、国内貨物を対象にした場合はいずれにも「就航は難しい」という厳しい結果となっているが、県は就航に向けた取り組みを粘り強く続けるとともに、九州や関東地区の港との連携も考えていく方針である。四国のほかの山陽地域も含めた関東ルートでは量の確保は可能性がないではないが、トラック輸送に対する輸送時間やコスト面が課題となり、「難しい」としている。
一方、国際ルートでは、関西(大阪府、兵庫県)も集荷圏に含めると、上海、台湾・香港の2ルートは比較的容易で、就航の可能性があるとしている。
徳島 徳島県では、「徳島県テクノスーパーライナー誘致期成会」が平成8年7月に発足している。
徳島県では、平成8年6月に小松島港寄港を前提として、需要を予測、大阪湾の外港、中継基地としても有望との報告をまとめている。TSLへの転換率モデルを適用した需要量推計では、表東北、北関東、南関東、北九州、のいずれのルートについても需要が見込まれているとしている。(集荷圏は徳島・香川・高知に岡山を加えた4県と想定)
神戸 六甲アイランド南地区において、構想としてTSL対応も可能な多目的バースを2バース整備することとしている(埋立は未着手)。
北九州 「北九州港テクノスーパーライナー誘致期成会」を平成6年11月に結成している。
宮崎 宮崎港/横須賀巷間で実用化のモデル航路としてシュミレーション調査を実施中(平成8年度)。
宮崎県では「県農産物総合物流対策協議会」を平成8年7月発足、下部組織として「TSL専門委員会」を設置、調査を行っている。宮崎港の港湾計画にてTSLも利用可能な-9mバースを整備予定。

 

 

 

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