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ウ.国の政策による位置づけ
平成8年(1996年)10月31日の港湾審議会の答申によれば、今後の港湾の整備方針として、次のように定めている。
この位置づけでは、松山港は「地域国際流通港湾」とされる。

 

1.世界の海運ネットワークに対応した国際港湾
(1)コンテナ輸送の拠点となる国際港湾
欧米等を結ぶ長距離基幹航路等世界に巡らされた航路網を有し、高頻度の寄港サービスが提供されるとともに、国内各地と世界とを結ぶ、国際海上コンテナ輸送の拠点となる中枢国際港湾を整備する。中枢国際港湾は、大型コンテナ船が利用できる大水深で高規格な国際海上コンテナターミナル群を有するものとし、既に国際物流の諸機能が集積している東京湾、伊勢湾、大阪湾及び北部九州に配置する。
(2)各地域の中核となる国際港湾
中枢国際港湾を補完するとともに、地域のコンテナ輸送に対応するため中核国際港湾を整備する。中核国際港湾は、高規格幹線道路網等との連携を考慮するとともに、欧米等と結ぶ長距離基幹航路への就航も視野に入れ、北海道、日本海中部、東東北、北関東、駿河湾沿岸、中国、南九州、沖縄の各地域に配置する。
2.近隣諸国と交流する国際港湾
地域と近隣諸国との直接交流に対応し、地域の消費や生産活動を支えるため、アジア地域内の物流等に対応した多目的国際ターミナルを有する地域国際流通港湾を整備する。地域国際流通港湾は、中枢及び中核国際港湾とあわせ、幹線道路網等との連携により港湾と半日で往復できる圏域の割合を高めるよう、国際物流関連施設の配置の状況や近隣諸国との貿易の動向を踏まえ拠点的に配置する。
*以下略(注)下線部は引用者が付したもの

 

 

 

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