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4.企業の海外進出とそれに伴う物流

(1)企業の海外進出
愛媛県産業貿易振興協会の調査によれば、平成8年3月末現在、愛媛の企業125先が海外での生産・販売・情報収集等の現地活動のために設置した海外拠点は21カ国、190件に上っている。
近年の状況をみると、平成5年は今治地区のタオル製造、縫製業者を中心に中国進出が盛んであった。6年は製紙業も加わったが、ぺースダウン、6年7年と2年続けての減少となった。
進出先地域をみると、全体の75.8%が世界の成長センターと言われる中国、香港、シンガポール、マレーシア、台湾などアジア地域で、とりわけ中国への進出が40.5%と目立っている。アジア地域に次ぐのは北米であるが(32件、16.8%)、近年では件数は少ない。ここしばらくは、地理的に近いアジア地域への進出の集中が進むものとみられる。進出企業間の競争も一部にはみられる。
一方、愛媛県に立地している外資系企業は、10企業あるが、いずれも県外の大手上場企業との合弁によるものであり、先端技術製品を製造している事業所である。

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