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第3章愛媛県を中心とした国際貨物輸送の実態

1.貿易の状況

(1)愛媛県の貿易の特徴
ア.貿易額の推移
平成7年(1995年)の愛媛県の輸出額(愛媛県内の税関支署・出張所の通関実績:神戸税関調べによる)は、船舶、電子機械、化学工業製品などの増加から3,216億円で前年比41.2%と大幅な増加となり、2年続けて増加した。船舶の占める割合が大きく、船舶輸出の動向によって輸出額はかなり変動する。輸入は、化学工業製品、金属鉱、ウッドチップなどが伸び、2,726億円と20.8%の増加となった。この結果、輸出入のバランスは313億円の輸出超過となった。
愛媛県の輸出は四国全体の66.2%を、輸入は同56.9%を占めるなど、愛媛県は四国の貿易の中核をなしている。

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イ.地場産業との結びつき
愛媛県の貿易は、松山地域の機械工業・食料品製造業、今治地域の造船・タオル製造業、新居浜西条地域の非鉄金属・産業機械・電機機械、三島川之江地域の製紙など、地場産業と密接に結びついているのが特徴である。これらはほとんど臨海部に立地し、各圏域の港湾と深い結びつきを持っている。

愛媛県の各圏域の産業と港湾

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