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6. 阪神港及び地方港の現状

 

京浜港を国際メインポート化するための参考資料としては、国外のみならず国内各港の実体を把握することが重要である。そこで、大阪港、神戸港においてはフェリー及び内航フィーダーサービスの現状を、又、苫小牧港、仙台港、常陸那珂港においては、港湾機能・貿易実態等を調査した。

 

6−1 大阪港

歴史的にみて大阪港は従来からフェリー貨物、中でも中長距離フェリー貨物(全体の8割)に対応するため、内航バースはフェリーにターゲットを絞って対応してきた。そのため、内航対策としては特にバースの整備はしていない。いわゆる自然発生的に外航バースヘ内航コンテナ船が着岸している。
6−1−1 フェリー輸送の現状
フェリーターミナルの整備では、平成8年(1996年)5月に国際フェリーターミナルが咲島(南港)にオープンし、現在2バースが供用開始していることが挙げられる。従来は、大阪港の南部に位置するK−2岸壁を暫定的に利用していたものの、立地上の問題などから交通至便な南港に新設されたものである。この新国際フエリーターミナルは、C−9コンテナバースに隣接し、水深10m、岸壁延長450mで、背後に2万4千平方メートルの荷捌地を有している。コンテナ蔵置能力は2,500TEUで、リーファーフラグ40個以上が整備され、増加傾向にあるコンテナ貨物のフェリー輸送に対応している。
大阪港南部には大阪フェリー埠頭、かもめフェリー埠頭があり、内航フェリーサービスを行っている。大阪フェリー埠頭には、7バース8航路15船が就航しており、貨物輸送能力は1日平均トラック1,323台にのぼる。
6−1−2 内航船の現状
(1)内貿コンテナ貨物取扱量
平成8年1月〜6月 725千トン
(うち、内貿コンテナフィーダー貨物 439千トン)

 

 

 

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