日本財団 図書館


 

6.2.1STEP国際会議
(1)神戸会議
平成8年6月7日から14日まで、神戸・国際会議場にて開催された。これに先立って、ロイド船級協会による般用APの利用法に関するセミナーが行われ、AP216 Ship Moulded Formsを中心に具体的な議論が行われた。また造船業の今後の高度情報化におけるSTEPの位置づけや取り組み方針等について多くの議論がなされた。
神戸会議では、仕様記述言語EXPRESSの分科会のほか、般用APの分科会に出席した。EX−PRESS分科会では、STEPTools社から、EXPRESS−Xの提案があり、新規開発項目とするかについて議論した。般用APについてはAP215 Ship Arrangement,AP216Ship Moulded Forms,AP217 Ship Piping、AP218 Ship Structureの各ARMの検討、コメントシートの整理検討、AP226 Ship Mechanical Systemsのスコープ確定作業等を行っている。AP216については、ARM検討の最終段階であり、トロント会議で最終版を確定し、AIM作業に入る。
(2)トロント会議
平成8年10月6日から11日まで、カナダ・トロントで開催された。造船関係では、AP216がAIM作業に入り、そのワークショップを1月に開催、その成果をチェスター会議に持ち出すこととした。自動車関係から、困難なAIMへの展開を避けるためのImplementable ARMの提案があったが、採択に至らなかった。また般用APが最終段階に入るため、今後のアイテムとしてShip Operationに関するデータ等の提案があり今後検討することとした。
(3)チェスター会議
平成9年3月2日から7日まで、イギリス・チェスターで開催された。AP215については、ARMのコメントを検討しているが、前回よりそれほどの進展はない。AP216はAIMができ、その概要説明と問題点の説明があった。今後、CD(Committee Draft)化へ向けて文書整理する。AP215、AP218では、同様のデータ内容が含まれるため、その整理作業、またそのためのスコープの確認作業を行った。AP217ではARMのコメントシートの検討が行われ、さらにワークショップの開催が予定されている。AP226では、データのブレークダウン作業の報告が行われ、今後本格的な作業に入る。また、Seasprite、MariSTEP等の欧米のプロジェクトの説明があった。なお日本からもGPMEとNCALSの説明を行った。
(4)まとめとSTEPの動き
本年度のSTEP会議を通して、船用の各APがARMからAIMへの最終段階に入りつつあり、AP間相互のデータの重複を、BB(Building Brock)やShip Common Model,A

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION