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5.3検証結果と評価
5.3.1評価結果
評価結果は、機能に関するものと処理速度に関するものに分け、A、B、Cの三段階評価を行った。それぞれの意味を以下に示す。
機能:評価は、3.3.1で述べたUoF形式で整理したGPMEに求められる機能要求を満足しているか否かを基準として行った。
A:機能要求を満たしており、かつ実用面からも十分な機能を有している。
B:機能要求を満たしているが、改善の余地がある。
C:機能要求を満たしていない。
処理速度性能:評価は、3.3.1で述べたFL処理スピードチェック項目で整理した処理速度を満足しているか否かを基準として行った。
A:要求速度を満たしており、かつ実用面からも十分な処理速度を有している。
B:要求速度を満たしているが、改善の余地がある。
C:要求速度を満たしていない。
上記の基準で表5.1−1の各評価項目に対して評価を行った結果を表5.3−1に示す。
5.3.2総合評価
表5.3−1で明らかなように、FLの機能は当初の目標を達成し、GPMEに求められる機能要求を満足している。しかし、元々GPMEがカバーしている範囲は組立産業汎用部分を中心に、一部造船用EFL(EFL/S)を付加した範囲であるため、造船の実務においてより使いやすくするためには、設計変更に対して柔軟に対応できるような機能を付加することが求められる。また、汎用ということで詳細部の定義機能はあまり作り込まれていないので、NCマシンやロボットなどの制御系に情報を提供する場合には、造船向けに詳細部の表現能力を高めることが必要となる。
処理速度性能の面においても、GPMEに求められる要求速度は満足しているものの、より快適に使うためには、さらなるスピード向上を目指してチューニングを行うことが望まれる。
また、FL拡張支援機能、PM操作支援機能、APP作成支援機能などのプロダクトモデル

 

 

 

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