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4.3データ交換プログラムの開発

ここでは、4.2.1(3)におけるGPMEで提供する標準形式ファイル(STEP Part21)を利用した間接リンクについて説明する。
(1)インスタンス情報インポート/エクスポート機能
GPMEを業務の中で有効に活用する為には既存システムとのリンクが不可欠である。そのリンクの手段としてGPMEではSTEPのPart21形式ファイルを中間ファイルとする「インスタンス情報インポート/エクスポート」機能が用意されている。
この機能を用いることで、図4.3−1にあるようにGPMEのデータベース中にあるプロダクトモデルデータを中間ファイルに出力(エクスポート)したり、中間ファイルからGPMEのデータベースにプロダクトモデルデータを入力(インポート)したりすることが出来る。
また、既存/市販システムをGPMEとリンクする為には、既存/市販システムのデータとGPME中間ファイルとの間を結ぶデータ交換プログラムの開発が必要となる(図4.3−2)。
GPMEにて提供されるインスタンス情報インポート/エキスポート機能とこのデータ交換プログラムが完成するとGPMEと既存/市販システムとは中間ファイルを介してデータの受け渡しが出来ることになる。(図4.3−3参照)
(2)GPME中間ファイルについて
GPMEが扱う中間ファイルは、今後プロダクトモデルデータのファイルによるデータ交換の主流となるであろうSTEPのPart21形式のフォーマットで記述されている。またそのデータ構造にはフレームモデルのデータ構造をそのまま用いているが、形状情報についてはSTEPの規格として既に国際標準化されているPart42のデータ構造にマッピングされている。
(3)データ交換プログラムの開発作業
実際にデータ交換プログラムを作成する場合の開発作業の内容は、大きく分類すると
?仕様作成
・中間ファイルとのアクセス方法
・既存システムとのアクセス方法
・データマッピング

 

 

 

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