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3.3.5配管設計
配管設計には、配管系統仕様、機器配置、配管配置、配管加工取付け、配管部品手配など設計の上流から下流に向かって多くの業務が存在する。GPMEの配管設計BBは、このうち配管配置設計に重点を置き、これに関連する系統仕様などのモデル表現ができるようなFLとしている。
配管設計FLは、19のクラスと約680のメソッドから構成される。このクラスは、下記に示すようなグループに分類され、配管配置設計に関する汎用の情報(配管仕様、配管部品、配管接続、配管カタログなど)を生成、操作、抽出できるようになっている。
特に、このFLでは、配管の系統と配置、配管部品間の整合性を持ったモデル構築ができる。
(1)配管系統グループ
配管仕様グループは、配管系に共通の材質、圧力などの仕様を表現するクラス(GroupPiping)や配管の始点から終点までのつながりを表現するクラス(KeyPiping)などから構成され、配管設計上流のモデルの表現ができる。
(2)配管部品グループ
配管部品グループは、ポンプ、バルブ、パイプなど配管部品の配置情報を表現するクラス(PipingElement)などから構成され、3次元空間での配管部品の配置のモデルが表現できる。
(3)配管接続関係グループ
配管接続関係グループは、配管部品間の接続を表現するクラス(PipingJointRel)などから構成され、フランジや溶接などによる配管の接続のモデルが表現できる。
(4)配管カタロググループ
配管カタロググループは、配管部品のソリッド形状、材質などを表現するクラス(PipingCatalog)から構成され、各種の配管部品カタログのモデルが表現できる。
3.3.6加工・組立
加工・組立に関する業務支援として加工・組立BBがある。本BBは、加工・組立の工程設計をするのみでなく、造船特有のブロック分割、吊り計画、足場計画をも包含してる。
GPMEの加工・組立BBでは、工程設計に主眼をおき、造船用EFLとして提供している。加工・組立BBのFLは、12のクラスと約530のメソッドから構成され、このFLを使うことで、次の機能を実現する事が期待出来る。

 

 

 

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