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・共通
・構造設計
・配管設計
・加工・組立
・生産計画・管理
・生産資源
これらの各BBとCFL、EFL/Sの関係は直交した概念になっている。前出の図3.3−2には、その関係の模式表現として、FLをそのオントロジの抽象度が高い方から低い方へ同心円として配置し、BB、つまり、各業務内容を、それを串刺しにする形で配置したものが示されている。
CFLは組立産業で汎用的に使える部分であり造船用の拡張部分を含まない。よって、造船業で使うためにはCFLだけでは十分に造船業のオントロジを表現することができない。逆にEFL/SはCFLの存在を前提として構築されているので、EFL/Sだけでは意味のあるまとまりになっていない。そこで、以下ではCFLとEFL/Sを合わせた範囲を対象としてBB毎に概要を述べる。
なお、配管設計や生産計画・管理などは、元々業種にあまり依存しない汎用性の高い分野である。よって、これらのBBではEFL/Sの部分は少なく、ほとんどがCFLとなっている。一方、構造設計や加工・組立の分野は、EFL/Sで薄板骨構造の一品受注設計・生産製品であるという特徴を表現しており、EFL/Sがかなりの大きさになっている。すなわち組立産業において本質的な部分は全てCFLに含まれているものの、それらのクラスから派生する、造船業独自の部分を表現するクラス群はEFL/Sとなる。全体として、今回GPME開発の一環として開発されたライブラリは、クラス数で121、メソッド数では約4950の規模となっている。
3.3.3共通
共通BBは4つのクラスと約200のメソッドから構成されており、製品に関する情報のうち、業務に依存しないものや、複数の業務に共通に関わるものを扱う。

 

 

 

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