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第5章 事業の成果

 

5.1 開発研究の成果

・ミラーサイクルおよび2段過給などの新技術の開発により、最終目標出力である出力率390(110%負荷、6,270PS/1,030rpm)を達成した。
・ミラーサイクルの適用により、NOxは環境庁規制値950ppmの約1/2である約500ppmに抑えられた。
・低負荷域対策としてシーケンシャル過給技術を確立した。
・吸気弁の可変バルブタイミング機構を開発した。

 

5.2 プロトタイプエンジン

既存の16V32CX型エンジンをベースにして、材質変更(FCD化)によるクランクケースの薄肉化、シリンダピッチの短縮、バイメタルライナなどの採用により、出力16,720PS、エンジン重量49,878kg(重量/出力比2.98kg/PS)となるシリンダ径320mm、V型16気筒のプロトタイプエンジンの設計を完了した。
プロトタイプエンジンの図面を図135〜139に、エンジン重量の詳細を表3〜5に示す。

 

寸法は、
・全長は従来の7,411mmら6,388mmに1,023mm短縮
・全幅は従来の2,995mmから2,414mmに581mm短縮
・全高は従来の4,144mmから3,093mmに1,051mm短縮となった。

 

重量については、
・総重量は従来の57,096kgから49,878kgに7,218kg低減した。
・出力当り重量は従来の7.14kgから2.98kgに3.16kg低減した。
これにより重量は2.98kg/PSとなり、ほぼ目標を達成した。

 

 

 

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