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開会式

開会挨拶

財団法人アジア人口・開発協会理事長
前田福三郎
笹山幸俊神戸市長、中山太郎国際人口問題議員懇談会会長、桜井新人口と開発に関するアジア議員フォーラム(AFPPD)議長、ナフィス・サディック国連人口基金(UNFPA)事務局長、V.T.パラン国際家族計画連盟(?TPPF)東・東南アジア・オセアニア地域局長、各国代表の国会議員の皆様、ご参集の皆様。
第13回人口と開発に関するアジア国会議員代表者会議開催に当たり、アジア人口・開発協会を代表してご挨拶申し上げます。
ここ神戸が阪神淡路大震災という世界の災害史に残る大惨事に見まわれたのは約2年前のことでした。この大惨事の中から、神戸はまさしく不死鳥のごとくよみがえりました。私どもは、この復興の陰にあった皆様の計り知れないご苦労を思い、ただただ驚嘆し、敬意を表する次第であります。
今回私どもアジア人口・開発協会がこの神戸で「人口と開発に関するアジア国会議員代表者会議」を開催させていただきますのは、復活神戸の姿をさまざまな形でご支援をいただいた海外国会議員の皆様に見ていただきたいという思いもあり意義を感じております。関係各位の親身なご協力、とくに、本会議開催に当たりまして神戸市はじめ竹中幸雄神戸国際交流協会常務理事、小松大作アジア都市情報センター事務局長、事務局スタッフの方々には多大なご協力をいただきました。ここに深く御礼申し上げます。
私どもの「人口と開発に関するアジア国会議員代表者会議」、通称APDA会議は年に1回開催され今回で13回を数えます。私どもの財団はアジアの人口と開発に関する国会議員活動を支援するために、故佐藤隆元農林水産大臣が創立されました。
21世紀に人類が明るい未来を築くことができるかどうかは、人口間題の解決と環境と調和的な持続可能な開発を実現することができるかどうかにかかっています。
現在、世界人口は人類の歴史の中でかつて経験したことのない規模で増加しています。年間の増加数だけで約9600万人と言われ、今年度中に世界人口は60億人に達するのではないかと言われています。地球がどこまでこの人口を支えることができるかは誰にも判りません。しかしながら、地球の限界を超えて人類が生きることができないことだけは確かであります。
この危機は天災のように急に人類を襲うものではありません。しかし、確実に決して止まることなく迫ってきます。この問題を解決するためには各国指導者の政治的な意志と決断が不可欠です。人口問題は最終的には個人の問題であり、何人も決して強

 

 

 

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