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6 結言

新造船計画時に操縦性能を的確に予測するには、その船に働く操縦流体力を性格に推定する必要がある。
このため本研究では、船体に働く流体力および船体・プロペラ・舵の流体力的干渉効果の推定法の碓立と、船型パラメータに基づく流体力徴係数の予測を可能とするデータベースの整備を、主な柱として3ヵ年の研究を行ってきた。その結果、前章にまとめられたように、当面の目標をほぼ達成する成果をあげることができた。とはいえ、より正確には、フレームライン等の船型の相違を考慮に入れた操縦性能の予測を可能にする端緒をひらいたというべきであり、操縦流体力の定量的予測の精度向上には、今後も予測法の一層の改善を図って行く必要がある。また、船型の変化は日進月歩であり、これからも引き続き新しい船型が開発されると期待される。そのような新船型に対しても適用可能な操縦性予測法の確立のために、今後とも不断の努力を行わねばならない。

 

 

 

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