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3.2.3.4 斜航船体の船尾流場計測
(1)実験の目的
主船体に働く操縦流体力の理論的推定法、及びCFDによる高精度の流場・流体力推定法の研究に利用するため、主要目が同じで船尾形状の巽なるA、B、C3船型について、斜航状態における流場測定を行った。
計測対象の流場としては、操縦性上重要な流場情報が最も集積している船尾まわりの流場とした。
(2)実験方法
舵およびプロペラを装備していない主船体のみの模型船を、斜航状態で曳航し、船体の長手方向に垂直ではなく、船体の進行方向に垂直のA.P.を通る断面内の流場を、5孔ピトー管を上下左右に5mm間隔でトラバースさせて計測した。
計測結果は、進行方向の速度成分の分布(伴流分布)、進行方向の渦度成分の分布(渦度分布)、断面内での速度ベクトル分布、という形で表わした。
中間型船尾形状のC船型については、船体後方での流場を調べるため、A.P.断面に加えて、S.S.-2断面においても流場測定を行った。
5孔ピトー管による流場測定に加えて、斜航時の3分力測定、タフトグリッドおよび船体表面にタフトを張り付け、斜航時の船尾流場の観測を行った。実験内容を表3.2.3.4.1に示す。

表3.2.3.4.1 実験内容

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