9. 腐食疲労試験データベース
9.1 まえがき
構造用鋼材の海水中の腐食疲労試験についてはこれまでも多くの実験的研究がなされている。そこで過去の腐食疲労に関するデータを調査し、さらに本SRにおける実験結果を加えてデータベース化を図った。
9.2 データ調査
図9.1に示すような腐食疲労データの調査シートにより、データの収集を行った。調査文献の一覧を表9.1に示す。全部でシート枚数190データ総数880となった。
9.3 調査データのデータベース化
収集したデータを汎用ソフト“ACCESS”を利用してデータベース化した。データは汎用ソフト“ACCESS”により図9.1のデータシートと同じイメージで操作することが出来る。また、任意の項目に関する検索条件を設定することにより該当するデータを検索し、その結果をアスキーファイルに書き出すことが出来る。
9.4 調査結果
調査の結果、50キロ級高張力鋼TMCP材(HT50−CR)、軟鋼材の母材及び軟鋼材、80キロ、60キロ高張力鋼の隅肉溶接継手および50キロ高張力鋼TMCP材(HT50−TMCP)の突き合わせ溶接継手の人工海水中の腐食疲労データが得られた。これらの調査データと本研究で得られて実験結果を基にして、海水中の腐食疲労強度データベースを作成した。
さらに、調査データについてSN線図表示を行い結果を図示するとともに表にまとめた。
S−N線図表示の例を図9.2に示す。
表9.1 調査文献
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