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4.3 条件の違いによる影響調査の結果

(1)機関回転数の影響
図4.5に各負荷で、回転数を3%変化させて得た結果を示す。結果として、同一負荷でも回転数が高くなるにつれて、若干低下するのが見られた。尚、同時に訓則した燃料消費率、排気ガス温度等には明らかな変化は見られなかった。

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図4.5 機関回転数の影響

(2)トルク変動の影響
図4.6にトルク変動の影響について行った試験の結果例を示す。この図は旋回試験の際に、連続に計測結果を記録したものである。図中のトルク値は、中間軸表面に歪みゲージを貼付けトルク変動率を計測したデータから、太実線は中央値、その上下の細実線は振れ幅の最大最小値を結んだものである。
他の操舵試験の結果及び他船での同様の計測結果をまとめると、いずれも2ストローク機関の場合であるが、転舵中のトルク変動率は10数%になり、それに伴って回転数、排出NOx濃度及び酸素濃度は変化するが、NOx及び酸素の変動は少なく数%に止まっている。

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図4.6 旋回試験時の計測結果

 

 

 

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