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3. 実施の内容

3.1 試験機関及び試験船
計測対象とする試験機関と試験船は、本研究に参加した各社がH6年度からH8年度までの3カ年間に出荷・引渡したものを用い、出力、機種及び船種については限定することなく、内航船から大型タンカー・コンテナ船にまで幅広く選択した。
計測に供した試験機関並びに試験船を表3.1に示す。尚、すべての試験機関は試験船の主機関として搭載されている。
表3.1 試験機関及び試験船一覧

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*2 機一軸船に付き、1台と見なした。
3.2 試験方案の確立
機関諸元の計測項目及び方法については、これまで陸上及び海上で統一したものがなかった。しかし、機関の排気ガス性状の計測については、舶用に限定せず自動車用エンジン以外のオフロード用エンジンの計測基準用としてIS0/ 8178“Reciprocating internal combustion engines-Exhaust emission measure-ments一”が審議されている。一方、先に述べた、現在IMOで審議されている排気ガス規制案でも、このISOに準拠した内容で、測定に関する技術要件が纏められている。従って、本研究で計測したデータの将来の流用と確立した試験方案の活用を考慮して、上述のIS0/DIS 8178の内、陸上計測・海上計測・試験負荷・結果報告に関する次の各章をべ一スに方案を纏めた。
Part1:Test bed measurement of gaseous and particulate emissions
Part2:Measurement of gaseous and particulate emissions at site
Part4:Test cycles for different engine applications
Part6:Report of measuring results and test report

 

以上を基に従来から実施していた一般の機関諸元の計測項目を合わせて、計19項目の計測項目となった。試験負荷(Load)については、基本的に25%、50%、75%、1OO%の4負荷とした。しかし、軸系振り振動の関係上、海上試験にて同一負荷での運転が困難な場合は近傍の負荷としている。

 

 

 

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