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STEM付近の、側面から見たR止まりの形状は、垂直型船首や傾斜型船首の場合はSTEM CENTER LINEに沿った形状になり(図6.10)、球状型船首(バルバス・バウ)ではその膨れ具合、すなわちSTEM BOX LINEの幅に左右される。極端にバルバスの大きい船型では、(図6.11)のように側面形状がかなり複雑になり、付近の外板展開、曲げ加工に影響してくる。理想的なのは、このR止まりがSTEM外板内に収まり、SIDE外板に影響しないことである。いずれにせよこの付近のR止まりは、後工程のことを考慮しながら決める。

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側面でのR止まりのラインが整ったら、断面(c)・(d)のR止まりを検討する。
?@(図6.12)において、R止まりのラインと断面との交点PA・PB(図6.13)を求め、断面形状に戻し外板面との交点PAA・PBBを求める(図6.15)(図6.16)。
?A点PAA・PBAをR止まりとし、先端のBOX面に接するRをかけ、R止まりの点PAB・PBBを求める。
?BC.LからPAB・PBBとの距離をGA・GBとする。
?C側面の断面(c)・(d)の位置を平面に投影し、距離GA・GBを取り、点PAC・PBCを求める。(図6.14)
?D点PAC・PBCと、既に求まっている、断面(a)・(b)・(e)(図4.8)のBOX面のR止まりの点を平面に投影し、フェアー・カーブで結ぶ。この形状をみて点PAC・PBCの移動を判断する。移動がなければ、この状態で外板面とBOX面のRどまりのラインを決める。移動があれば、新たな点PA・PBを側面にもどし、再度フェアー・カーブで結び?@〜?Dをくり返す。

 

 

 

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