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6.2.1ノーマル断面での決め方
断面(a)〜(h)の位置は、STEM CENTER LINEの変化点を基準に(R止まりの位置)に配置し、その間は適当な間隔(500〜600mm)に等分する。それぞれの断面形状を求め、R止まりをきめる。(図6.6)
このときの先端の幅は、STEM BOX LINEと断面との交点(PB)を平面又は正面で求め、船体中心線(C・L)と、断面の交点(PA)との距離が、先端の幅(G1)となる。通常、R止まりの位置はこの(G1)を、点(PB)から(DA)の方向にガース、又は直線長さに取ればよいが、曲率が大きくなると誤差が生じるので、このような場合は一度Rをかけて、その位置を求めた方が無難である。

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断面(a)・(b)は、BOX幅が尾方向に次第に広くなり、KEEL SlDE LINEと取り合う箇所である。この断面 にC・Lを通るRをかけると、あまりにもRが大きくなり、KEEL PLATE(プレスR)との取り合いができなくなる。
この付近の断面については、(図6.8)に示すように、プレスRを基準にRの大きさを決め、断面(b)・(c)・(d)・(e)の間でスムーズに変化させなければいけない。したがって、この部分はRの中心がC・L上から外れるため、R止まりは外側と先端のBOX面の両方にできることになる。しかし、この時点でR止まりを求めることは困難なため、次の要領で求める。
断面(c)・(d)を除いた、各断面で求められたR止まりは側面に投影し、それぞれのポイントをフェアー・カーブで結ぶ。この時に、先ほどの求まっていない断面(c)・(d)の位置は、仮にラインを引き通し決めておく。各ポイントをすべて通過するように結べば、正円で処理することになり、矢印の方向に移動して結べば楕円になる。どの程度の楕円にするかは、船型やシームの入れ方、曲げ加工の能力によって異なるが、注意しておきたいのは、矢印の反対方向に移動させないことである。

 

 

 

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