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この方法によると、例えばSTEM PLATEは、パイプを巻き付けたような形に、FASHION PLATEでは円錐形を変形させたような形になる。下図にその違いを示す。
・(図6.2)は、通常のパイプ状のものでノーマル断面(B)で正円、W.L断面(A)では楕円になる
・(図6.3)は、W.L断面(AA)に正円をかけ、ノーマル断面(BB)では楕円になる

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この図から分かるように、曲げ加工の基準となるノーマル断面の形状が、(図6.3)の断面(AA)では船体幅方向に長軸をもった楕円になる。したがって、R止まり(R.E)付近が、直線部から急激に楕円へと変化するため凸状になりやすく、これに捻れが加わると曲げ加工に時間がかかり、歪み発生の原因になる。これを防ぐためには、R止まりを後方に配置し、できる限り凸状にならないように検討する。(図6.3)
この時の目安は、a・bの関係がa<bになれば良い。(図6.4)

 

 

 

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